尿石症は尿路系(腎臓・尿管・膀胱・尿道)に結石が形成されることで、血尿や頻尿、排尿困難など様々な症状が現れる病気です。結石が形成された場所によっては尿路閉塞を起こすことがあり、それが急性腎不全につながり、最悪の場合、死に至る事もあります。
治療
臨床症状、結石の種類、存在する場所によって治療法は異なります。
【外科的治療】
結石が尿管や尿道にあることで排尿障害が起きている場合や、膀胱内の結石が膀胱炎症状を引き起こしていると考えられる場合には尿管、尿道、膀胱切開などを行い、原因となっている結石の摘出を行う必要があります。
当院では、身体への負担を少しでも軽減するために、一般的な開腹手術のみならず、
膀胱鏡や
腹腔鏡を用いて摘出を行うこともあります。
【溶解療法】
排尿障害などの臨床症状がない上で、結石の種類によっては食事(溶解食)、内服薬などに反応するものもあるので、結石の種類を特定し、溶解療法を行います。