船橋市 動物病院 | ふなばし動物医療センター かつまペットクリニック | 整形外科 犬の白内障

ふなばし動物医療センター かつまペットクリニック

病気の話
泌尿器・生殖器の病気
排尿に関わる臓器(腎臓・膀胱・尿管)や繁殖に関わる臓器(♀:卵巣・子宮・乳腺、♂:精巣・前立腺)の病気は、犬も猫も高齢期に多く見られます。
避妊・去勢手術で性ホルモンの影響を軽減させることにより予防が可能になる病気もあります。
vol.5
尿石症
尿石症は尿路系(腎臓・尿管・膀胱・尿道)に結石が形成されることで、血尿や頻尿、排尿困難など様々な症状が現れる病気です。結石が形成された場所によっては尿路閉塞を起こすことがあり、それが急性腎不全につながり、最悪の場合、死に至る事もあります。
尿石症は複数の要因が絡んで起こります。
主な症状
  • 血尿
  • 頻用
  • 結石が尿路を塞ぐことによる排尿痛、排尿困難
原因
尿路への細菌感染、ミネラルバランスの悪い食事、尿pH の偏り、飲水量の減少などが挙げられます。
結石の種類
ストルバイト、シュウ酸カルシウム、尿酸アンモニウム、シスチン、シリカなどが挙げられます。
診断
     
  • 臨床兆候(血尿、頻尿、排尿困難など)
  • 尿検査
  • 画像検査(超音波検査、レントゲン検査)
  • 膀胱結石画像(黄色く見えるのが結石)
  • 膀胱鏡により摘出された結石
  • 棘が多く形成されたストルバイト結石
治療
臨床症状、結石の種類、存在する場所によって治療法は異なります。
【外科的治療】
結石が尿管や尿道にあることで排尿障害が起きている場合や、膀胱内の結石が膀胱炎症状を引き起こしていると考えられる場合には尿管、尿道、膀胱切開などを行い、原因となっている結石の摘出を行う必要があります。
当院では、身体への負担を少しでも軽減するために、一般的な開腹手術のみならず、膀胱鏡腹腔鏡を用いて摘出を行うこともあります。
【溶解療法】
排尿障害などの臨床症状がない上で、結石の種類によっては食事(溶解食)、内服薬などに反応するものもあるので、結石の種類を特定し、溶解療法を行います。
気をつける事・お家でのケア
十分な給水、適正で偏りのない食べ物を与える事を心がけてください。排尿時間が長かったり、おしっこが全然出てなかったりなど、ワンちゃん猫ちゃんの様子が普段と違うと感じたら、すぐに受診してください。