船橋市 動物病院 | ふなばし動物医療センター かつまペットクリニック | 整形外科 犬の白内障

ふなばし動物医療センター かつまペットクリニック

病気の話
肝臓・胆嚢・膵臓の病気
消化に必要な胆汁を合成する肝臓と、胆汁を貯蔵・分泌して
脂肪消化を補助する胆嚢、 そして消化酵素を腸内に分泌する膵臓。
肝臓や膵臓は痛みを感じる神経が通っていないことから
〝沈黙の臓器〟と呼ばれ、機能が低下しても症状があらわれにくいという
特徴があります。
vol.2
膵炎
膵臓は、消化を助ける酵素や血糖値を調節するホルモンを作る臓器です。
膵炎は、その消化酵素が膵臓自身を消化してしまい、炎症を引き起こしてしまう病気です。
重症化すると、生命に関わることもある大変危険な病気です。
主な症状
  • 嘔吐
  • 激しい腹痛
  • 食欲不振
  • 元気消失
  • 下痢
主な原因
消化酵素の活性化を引き起こす根本原因についてはまだわかっていません。
膵炎を起こした場合、多くのワンちゃんが嘔吐と下痢を引き起こします。
また、腹痛を起こす場合も多く、痛みがひどい場合は特徴的なポーズ(祈りのポーズ)を取ることで知られています。
祈りのポーズ
診断
触診や血液検査や超音波検査を行い、症状と合わせて総合的に判断します。
治療
膵炎の治療において、膵臓への血流を促すために、輸液療法が一番重要になります。
膵炎は重度の炎症を体内で引き起こしてしまうため、炎症をなるべく早く抑える必要があります。重度の場合、炎症を抑える為の、急性膵炎治療薬の投薬が必要となる場合もあります。嘔吐や腹痛を伴う場合は、吐き気止めや痛み止めを投与するなど、対症療法も併せて行います。
状態が悪い場合には数日間の入院が必要になることがあります。
気をつける事・お家でのケア
食事療法
膵炎になった場合、高脂肪食は厳禁で、低脂肪·高タンパク質の食事を与える必要があります。
膵炎は慢性化しやすいため、状態が改善した後も、ずっと以下のような低脂肪の処方食を続ける必要があります。
おやつ選びも重要で、鳥のササミやジャガイモなど、低脂肪のものを選ぶ必要があります。
詳しくは当院スタッフにご相談下さい。