TTAシステム
構成パーツについて
TTAシステムは、骨切りした脛骨に装着するインプラントとロッキングプレートおよびスクリューで構成されています。すべてチタニウム合金製です。(スイスKYON社製)。
〝力学的な安定化〟を図るTTA
TTAは、手術の前に関節鏡で関節内を探査し、半月板の損傷がないかを確認します。損傷している場合はその部分の組織や遊離軟骨を取り除きます。
*バケットハンドルとは、断裂が縦に走る形で起き、その亀裂が拡がってアルファベットD状(バケツの持ち手のような形)に半月板軟骨が変形した損傷状態を指します。
TTA理論
体重負荷にかかる反力は黄色い矢印のように膝蓋靱帯にほぼ平行します。
前十字靱帯が切れると脛骨が前に滑り出して角度異常が起き、オレンジの矢印のように剪断力が生じて力が分散することで関節が不安定な状態になります。
TTAでは反力と剪断力を重ねるために脛骨粗面を点線部分で骨切りし、前方に移動させて力学的な安定化を図ります。